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コンコン、
軋「………………だれ。」
鈴「俺。入ってい?」
軋「なんでだよ、」
鈴「話があーんの。開けんぞ?」
ガチャ、
開けるとそこは明かりのない薄暗い部屋だった。
鈴「ぅわ、電気つけろよ軋樹。」
軋「るせぇ、寝てたんだよ。」
鈴「……………軋樹。」
軋「?なに、」
鈴「そろそろ学校行く気ねぇか?」
軋「は?意味わかんねぇ、」
鈴「お前だってこのままじゃダメだってわかってんだろ?」
軋「嫌。外出たらまた絡まれてうぜーし。めんどくせぇ、」
鈴「あほ、駄々こねんなガキじゃねーんだから。」
軋「んだと、………」
ここで最終手段。
鈴「せーちゃんが会いたがってんぞ。」
そう言えば、
軋「!!!…………桃が、」
揺れる瞳。よし、上々。
鈴「せーちゃんに会うだけでいいから、頼むよ。」
軋「………………」
俺は知ってんだぜ、お前がせーちゃんに会いたがってんの。
これで八割がた成功だな。
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