りんちゃんの作戦

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桃「ね、きーちゃんきーちゃん。」 ちなみにせーちゃんのいうきーちゃんとは軋樹のことで、 この呼び方を許してるのはせーちゃんにだけだ。 間違っても別のやつが呼ぶとキレる。 俺はこれで首絞められた←← いや、調子のって悪ノリした俺も悪いんだけど。 軋「どうした?」 相変わらず、せーちゃんにだけは態度が柔らかい。 基本無表情な軋樹だけど、 せーちゃんの前だけはちょっと表情豊かになんだよなー。 なんとゆーか、デレデレとゆーか。 まぁ、それでもあんまし表情が変わらないことに変わりは無いんだけど。 桃「きーちゃん、学校どこ行くの?」 軋「…………桃、俺はまだ学校に行くとは」 桃「行かないの(´・・`)?」 軋「う、…………」 つくづくせーちゃんに弱いなこいつ。 見てておもしれーwww 桃「俺は、きーちゃんに学校行ってほしいよ。それで、もっと言うと、おんなじ学校通えたらすっごく楽しいと思うんだ。」 軋「っ……!!」 あー、これは、決まりかな。 やるねせーちゃんwさすがド天然w 桃「りんちゃんも、ずっと心配してたんだよ?」 鈴「ははっ、言いたいことぜんぶ言われちったww」 軋「………………」 鈴「軋樹。」 軋「………………」 鈴「男だろはっきりしろ。」 軋「でも、俺は、」 鈴「逃げんのか、人に迷惑かけてんのに怖いからって逃げんのか。」 軋「んだと……!!」 鈴「軋樹、」 軋「っ、………………い、く。」 軋樹は天の邪鬼だ。 まだ、子供のまま、自分の欲求に弱い。 引きこもりやってたら 成長出来るもんも成長できねーし、 前に進むこともできない。 だから軋樹は無理やりでも、 学校に通わせなきゃならない。 軋「……学校、行く。」 桃「!!ほんとー?!わーやった!!」 軋「…………」 あ、複雑そうな顔www 鈴「よく言った軋樹!さすが俺の弟っw」 わしゃわしゃ髪をかき混ぜれば、 バシッとしばき落とされた。 よかった、これで一安心だな。 今日はぐっすり寝れそうだw お前なら大丈夫だ、軋樹。お兄ちゃんが知ってる。 なーんて、ちょっと兄貴ぶってみたり。 さ、気が変わらないうちに入学手続き済ませよーwww
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