program

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―――――。 夜。 私は小便がしたくなり一旦起きトイレへと向かった。 私が寝ていたのは二階。 トイレは一階にあり私は階段を下りて一階へと向かった…。 一階に下りるとリビングの明りが灯っていた。 まだ父と母が起きているのかと思い、私はリビングの扉を開けようとした…。 だけど、開けれなかった。 私は自分の耳を疑ったから。 「―では任せたよ? もう寝ていると思うから」 「えぇ。 アナタから手紙が来た時は驚きましたよ。 まさか"私の息子を殺せ"なんて」 え? 父さんが私を殺す? なんで…。 「アイツは危険だ。 このまま放っておけば人を殺すだろう。 その前に…。」 この時、私は家族にとって邪魔な存在なんだと分かった。 先程まで笑っていた父の顔には笑顔はなくそれは母も同じだった。 暗くドス黒いものが体に纏っているように私には見えた。 「分かりました。 始末の方法は焼身自殺という事で片付けておきます。」 3人の中で一番に体の大きな男が立ち上がり私が覗いていたリビングの扉まで歩み寄ってきた…。 私は自分の体が激しく動揺したのに気づきとっさに逃げようと思った――― ガラッ!! 「ひッ!」 「おやおやァ? どうしてココにいるのかな?ボウヤ。 よい子は寝る時間だよ?」 体は言うことを聞かず私の延髄に鈍い音が響いた、と同時に私の意識は飛び気を失った。
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