*
8/13
読書設定
目次
前へ
/
13ページ
次へ
薄暗い雨の昼間の中でもその小さな赤い人はくっきりと眩しい。 しばらく見ていたけれど首が疲れて、その眩しさが目に染みるので私は俯いて肩に乗せた傘の、柄を両手で握り締めた。 その指が冷たさに慣れだした頃、前を通っていた車が止まった。 ぴっちゃと跳ねるのとタイヤに引きずられて捩れる、水音をかき消すような大きさで信号機が機械音を流す。
/
13ページ
最初のコメントを投稿しよう!
1人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
スターで応援
0(あなた 0)
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!