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俺はいつも見てるだけ。
本当にヤバくなったら動くけど。
まぁそんなことは殆どない。
数分後………
「う゛ぅ………」
「………………」
「ぐっ……………」
中には気絶してる奴もいる。
2人はこれでもかなり手加減している。つーか手加減しなきゃこいつら死ぬだろ。
「終わったよ~king」
「相手にならなすぎてつまんねぇ」
「はいはい。…………おい、」
俺は襲われそうになった男子生徒、佐藤祐樹に話しかけた。
頬は腫れているが、制服は破られてない。
「佐藤祐樹、か?」
「は、はい………」
「一つ聞くが、何故こんなとこに?」
佐藤祐樹は小刻みに震えていた。
「………分かりません…急に呼び出されて」
「誰にだ」
「……多分こいつらに…ツゥ………」
泣き出してしまった。
…苦手なんだよね、こういう奴。
「スペード、ダイヤ、この子を部屋まで送ってやってくれ。」
「オッケ~」
「わかった。」
そして、三人が第二図書室を去った後…
俺は気絶していないデカブツに話しかけた。
「おい…」
「う゛…………」
「誰に頼まれた。」
「………………………」
こいつら脅されてんのか?
「誰に脅されてる?」
「……………ッッ」
こいつら怯え方が尋常じゃない。俺に怯えてるんじゃない。じゃあ誰に?
最近そうだ。一昨日も強姦があり加害者に今日と同じ質問をしたが口を開く者はいなかった。
ただずっと震えていた。
夜中に起こる強姦…裏で誰かが操ってんのか?
あー、くそ。
とりあえず俺は理事長に電話した。
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