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裏庭ーーーーー 俺は部屋に戻らず、寮の裏庭に来た。 俺はベンチに座り、目の前にある噴水を眺めた。 ここに来た理由は特にない。 俺は少しの間、そこに居続けた。 「………誰?」 「…………………」 …………後ろを振り向くとそこにいたのは俺の幼なじみであった。 その幼なじみは、俺の隣に腰掛けた。 俺だって、分かっているのだろうか。一応今は黒いフードを深くかぶっているから顔は見えない。 「…………俺が気づかないとでも?」 「……………」 「ほんと、面白い」 「…………………」 「今夜も、強姦を防いだんだろう?お疲れさま。」 「お前知ってただろ」 「何が?」 「第二図書室で起こること。てか、これまでのことも。知ってて動かないのは俺らが来るのをわかっているから…違うか?」 「………クスッ、俺はそんな情報収集得意じゃねぇよ?」 「よく言う…」 奴は、ソッと俺のフードをとり俺の顔を見た。 俺が反抗しなかったのは、きっと面倒だったからだろう。てかバレてるし反抗しようがねぇだろ。 「…………相変わらず綺麗な顔だな。」 ・・・・・・。 「止めろ、 仁。鳥肌たったわ。」
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