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気づいたら、俺は真っ暗な世界にいた。何も見えない、聞こえない。
俺は恐怖心に襲われた。
ここは、どこだろう…
俺はゆっくり歩き出した。
歩いても歩いても、背景が変わらない。
“奏汰、見てごらん。”
誰かが俺を呼んでる
“奏汰、良い子ね…“
懐かしい…声
誰だろう…俺はこんな声
…知らない
“お前が弱いから、この女は死ぬんだ。”
“お前が悪い。”
ふと気づくとそこは、とある倉庫であった。こんな所知らない、俺は来たことがない。
……なのに、怖い
嫌だ、こんな所にいたら俺は壊れてしまいそうだ、早く、早く、逃げないと
俺は無我夢中で走った。知らない世界をただただ必死に。
後ろから聞こえる知らない声
誰なんだ…ここは何だ…
分からない、何も分からない
誰か…誰か…
”奏汰………!!!”
この声は……
知ってる。暖かい…まるで暗闇から救ってくれるような声
ーーーーーーーー仁
仁……仁……たすけ…っ………
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