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コンコン
ガチャ
「ノックしてこんにちはー」
「どうぞって言ってないけど。」
「あ、クッキーの匂いがする。」
「スルーか、おい。」
「一個もーらいっ。」
「スルーなんだな。」
今、親衛隊室に入ってきた金髪野郎は幼なじみ“東条誠也”
誠也を一言で表すと“馬鹿”
「おい、馬鹿。何しにきた。」
「ふふっ、聞きたい?聞きたーい?」
「いや、いい。お前の言うことは8割、いや9割くだらないから。」
「あれ何で増えた!?いや、聞いてよー聞いてー聞きたいでしょー?顔に書いてあるよー聞きたいってー」
あぁもうウザい。ポポ◯ポーンのCM並みにウザい。
ここで聞きたくないといっても話すのが誠也。なぜならこいつはバカだから。
「転校生がね、生徒会コンプリートしたらしいよー?あははっ、面白くなってきたな~!あ、カナにとっては最悪かな?仕事が増えるもんねー。チワワ達がもう騒いでるよ?制裁は近々起こるんじゃなーい?」
マシンガントークがやっと終わった。え、聞いてかって?愚問だな。コンプ何とかって言った時点で下らないと俺の中で判定されたからそっから聞いてねぇな。
「俺に黙って制裁なんかしたら……絶対半殺しにしてやる」
「わぁ、カナ恐い顔してるー。ま、頑張りなよ。いざとなったら手貸すよ?…楽しみだなぁ。クスッ」
そう言って、誠也は部屋から出て行った。
……ってか、あいつはそんなことを言うためにここに来たのか。
暇なのか。
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