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俗に言うとここは所謂異世界なのだろう
または平行世界の線も棄て切れない
あんなもの(竜)が目の前にいるんだ、夢や幻の類いでもないだろう事は異変を感じ取っている俺自身、解りきっていた
案外冷静に物事を考えている自分自身があまりにも滑稽で、自分という存在が酷く能天気者なのだと感じ、小さく笑いが零れてしまう
「こうしていても拙い。ここがどこであるかは知らぬが…まぁ馴染ませ程度にふらついてみるのも一興か」
くくっ、と誰に聴かせるわけでもない所謂、独り言を呟きながら、俺は一人、これから体験出来るであろう未体験に心躍らせながらも、この大地を自身の足で確かに踏み締め歩き出すのだった…
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