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新入社員の歓迎会から2ヶ月。
あれからどうした事か
吉野はホンマに大人しくなって
仕事もそこそこ頑張っている。
さすがに東雲部長に
キッパリとフラれたあげくに
俺まで拒否られたんが
ショックやったんやろか？
まぁ仕事をきちんとしてくれたら
それでええねん。
俺もそこそこ忙しさを
感じられるくらい
指名も取れるようになって来て
アシスタントが欲しいなと
思うようにもなって来とるし。
相変らず前島チーフは
トップに君臨しとるけど。
今月の課長交代は
確実に前島チーフが
課長昇進やろな～。
いつになったら俺、
課長になれるんやろか？
そんな事を思いつつ
仕事をこなしていた
6月の第二土曜日。
ついにその日がやって来てしもた。
そう…
最愛の千夏の結婚式や。
前日早めに仕事を終えて
東雲部長と前島チーフ共々
最終の飛行機に飛び乗って
辿り着いた香港。
高層ホテルの窓から
差し込む朝日に目を細めながら
カーテンを開けてため息。
はぁ…
マジで千夏誘拐したら
どーなるんやろ。
いや…
今日こそ俺は千夏への
思いと決別するために
ここに来たんやから。
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