プロローグ

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部長でありながらも ズバ抜けたセンスで 今でもデザイナーの最前線を 突っ走ってる凄い人だ。 この人とこれから一緒に 仕事が出来る事は俺にとっては とても大きな意味があると思う。 小野部長も尊敬してるけど あの前島チーフが ゾッコンに惚れてる男だし 俺もこの人みたいな イケてる男になってやる。 「じゃあ香織、 とりあえず引っ越し住むまでは 居候させてもらうからよろしくな」 「居候って…」 クスクス笑ってる前島チーフと それを優しい笑みで見つめる 東雲部長の姿に羨ましいな… なんて思うけど。 ま、めっちゃ惚れてた千夏も とうとう小野部長の 嫁になってもたし 俺もボチボチ新しい恋にでも 進まなあかんな、と思いながら 堂々と抱き合う東雲部長と 前島チーフを見つめていた。 と、何故か俺の隣で 深いため息を吐き出す女、美杏。 「やっぱり東雲部長と 前島チーフって素敵…」 「当たり前やろ。 いい男といい女なんやから」 そう答えた俺に、 また絡んでくるバカ美杏。
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