回想
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巻頭言 およそ奇術師の回想録というものは、いまだ本人が書きたるものはなしといえること、ここに真正なる奇術師が残したまことに本物の驚くべき書物であると言わざるをえず。 思えば我が50年余の奇術師人生においてまことにさまざまな笑うべき事件や出来事に遭遇し、それらに負けぬくらいわたし自身が出来事を巻き起こしたのである。
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