三十回目の誕生日

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『あっ! アッ! あん!』 「はぁ、はぁ」  暗い部屋に響く甘い声。 『そこ、ダメ。なんかきちゃう』 「はぁ、ウッ!」  それに呼応する男性の荒い息づかい。 『もうダメ。タイガも一緒に』 「はぁ、はぁ。うん」  息づかいがさらに荒くなり、甘美な声も次第に大きさを増す。 『アァっ!!! ん!!』 「うっ! くっ!」  二つの音が絶頂をむかえたことを知らせると、部屋に存在する音は男性の静かな息づかいだけになった。
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