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「そこで、私はそんな人間と同じになりたくないから、貴方を使い捨てない。可愛いから、使い捨てない」
「…可愛い?」
「うん」
「…初めて言われました」
「これからは何回も聞くと思うよ」
「…」
「嫌?」
「いいえ」
「私は貴方を必要以上に縛らない。外に出たい時は出すし、私の所から出て行ってもいい」
「…」
「ただ、貴方が私をマスターと見てくれる間は、必ず、絶対、私の所に帰ってくること。むしろ私の能力で格納する」
「はい。必ず」
「可愛い」
「…」
少し照れた
「あ、そうだ。名前を決めようか?」
「…お好きにどうぞ」
「………。アーティア、ってどうかな?」
「アーティアですね。記憶しました」
「よろしくね、アーティア」
「はい、マスター」
手を差し出すと、アーティアは手を握ってきた
握手して、手を離す
その後、すぐに抱き締める
アーティアは全く、抵抗しなかった
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