《1》

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  「私、てっきりサポートは羽村さんの方だと。長瀬さんの方が立場は上に見えましたし、信頼できそうだと感じましたもので」 『えっ…』 言葉を失った彼女に、私はしてやったりの気分だった。 思い知った? あなたは求められていないの。 信頼して仕事をお願いできる立場にいないの。 それを決定することができるのは、私だけなのよ。 これですごすご引き下がってくれるかと思いきや、羽村という女は相当馬鹿らしい。 『失礼しました、長瀬は同期なんです。混乱させてしまって申し訳ないです。そういうわけですので、次回からは私と宮野宛に送っていただけますか?』 ……何が、そういうわけなの? 私は本気で呆れてしまった。 この女はまったくもって、察するという能力が欠落しているようだ。 同期だから何? 立場がまったく同じだとでも? あなたにどれだけの実績があるって言うの? 長瀬恭と同じくらい、輝かしい何かがあるとでも? 女だからって、甘やかされているだけのくせに? いい加減にして欲しいわ。この勘違い女。 .
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