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たいしてやる気もなかったから、それはそれでいいと思っていた。
要領よくこなすことは得意だし、誰かに遅れを取るようなこともなかった。
私でも、私じゃなくてもいい仕事。
そんなのに労力を割くなんて、馬鹿馬鹿しいとさえ思っていたから。
同僚から、距離を置かれていることもわかっていた。
男は仕事では関わらないくせに、業務以外の色を帯びた視線しか投げてこない。
女は嫉妬やひがみを隠さず遠ざける。
これもいつものことだ。どこに行っても同じ。私を取り巻く環境は、何も変わらない。
……だけど。
一人だけ、私を煙たがらずに、真摯に向き合ってくれた人がいた。
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