- 1章 -

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 そりゃあさぞかし満足なことだろう。  事が終わり身支度を整えたあたしに、「まだ時間が残ってる」と言い、2度目を強要したのだから。  あんたに”また”なんてない。  次からはこっちにも選ぶ権利があるのだから。  ガメついトドなど二度とごめんだ。  でも密室で男を怒らせることが危険だということは心得ている。  「うん、また予約入れてネ」  ハニカミ笑顔で答えてやった。  洗面所で念入りにうがいをし、「お先に」と言って先に部屋を出た。
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