物語 - 2章 - の続き

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 昼間は喫茶店で、夜になると酒も出す”ドミソ”という店がチームの溜まり場になっていた。  ある日店に来た女連れのヤクザが、政やんの目が生意気だと因縁をつけて殴った。  こともあろうか政やんはヤクザをのしてしまった。  女の前で恥をかかされたヤクザは怒り狂い、後日政やんをさらって監禁暴行し、相模湾に沈めるつもりでいた。  政やんが監禁されていた組事務所の地下室に、ヒロちゃんと遠藤さんはたった2人で乗り込んだ。  が、銃や刃物を手にした組員たちに囲まれては為す術がなかった。  政やんをドラム缶に詰める為のコンクリートが練られるその前で、2人は、指なら何本でも詰めるから後輩の命を助けてくれと土下座した。  騒ぎを聞きつけた組長が現れ、2人の度胸に惚れ込み、3人を無事開放した。  そして事情を知った組長は、ヤクザを破門にした。  ヤクザは組で禁じていたシャブの常習者で既にテンパッていた。  素人に因縁をつけて喧嘩に負けた挙句、更に組の名前で監禁暴行をし、殺しまでするところだったのだ。  破門にするには十分な理由だった。  代わりに組長はヒロちゃんたちを熱心にスカウトした。  ヒロちゃんはかたくなに断り、不良のエリートコースから外れていった。  反対に遠藤さんはエリートコースに乗って盃を受け、政やんはその後を追った。
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