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リズリットは徐(おもむろ)にハイコートカットラスを自分の武器に向けて振る。
「えいっ」
ガキン!
「えぇ!?」
鉄の塊のような巨鎚、リトルファクトリーに勢い良くぶつかり激しい音が鳴り響く。
リズリットのあまりに突飛(とっぴ)な行動に、リーンはただただ唖然とするばかり…
そんなリーンにお構いなしに、リズリットは何度も何度も刃を打ち付ける。
「えいっえいっ」
ガキ!ガン!ガキャン!
その度に悲鳴を挙げるように鳴り響く金属音…
「ち、ちょっと待って!そんなにしたら使い物にならなくなるって!?」
慌てて剣を奪い返すリーン。
「アレ…?」
しかし、剣は刃こぼれどころか傷一つ付いていなかった。
「スゴい!重さは全然変わらないのに強度は段違いだ…!」
「フフン、どんなもんよ!」
リズリットは得意気に控え目な胸を張る。
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