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突然謝罪された事に、リーンは一体何の話しかと頭をひねる。
「…騙した事だ」
「あぁ…」
どうやら戦闘前にフリーマンがリーンを試した事を言っているらしい。
「そんな、気にしないで下さい」
とはいえ、試されてるとも知らずにあれだけ意気込んで笑われた事を思い返せば、今でも顔が熱くなってくる。
「すまん、ただーー」
カザミはボトルを傾(かたむ)け、酒を杯に満たしながら続ける。
「嬉しかった。強い意志を持った新たな仲間に、皆浮かれていた…」
そこまで言うと、カザミは杯に入った酒を一気に飲み干して立ち上がる。
「…少し飲み過ぎた。もう寝る」
カザミが去った後、リーンは再びあの時の皆の笑顔を思い出す。
不思議と、今度は胸が熱くなった。
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