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理不尽な世界
嘘は私はついてもいいものだと思う
所詮隠しきれないのがオチで周りの評価が下がろうとも
私は理不尽な大人が嫌いだ
私の両親はまさにそれである
離婚した時、まだ幼かったせいか『父親の仕事の都合で引っ越す』だった
父親も…『仕事の都合でしばらく会えないんだ』と
しばらくどころか一生会うつもりなんて当時なかったくせに
父親は笑顔でそう言った
でも当時はまだ信じられた
何故なら父親は優しかったから
あの頃の父親は優しかったから
私に釣りや射撃も教えてくれた
ゲームも…今の私の趣味の半数が父親の影響である
だから、大好きな父親のままでいてほしい離婚だと気付きはじめた小4の時も信じたフリをした
信じたかっただけどやっぱり嘘だった
母親が離婚した当時に話した
『お父さんが子育てが嫌って言って逃げ出した。あの人はあぁ言ってるけど逃げた。育児放棄したんだよ』
なんでそんなこと言うの…
嘘だってわかってる
でもそれを口にしないで…知らない方がいい事だってあるのに
多分、母親は言い訳をする父親が許せなく本当の事を少し話した
それが傷つく事だと知らずに
知っていたとしたならきっとわざとだろう
お父さんっ子の私を突き放す為に
そんな事するなら
初めから嘘のままがいい
知りたくなかった
オトウサンハ、シゴトノツゴウ
オトウサンハ、シゴトノツゴウ
オトウサンハ、シゴトノツゴウ
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