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―朝―
携帯のアラーム音に起こされ、慌てて起きた私は携帯を見てみるが、やっぱり村井さんからの返事は来ていなかった。
村井さんも私と同じで途中で寝てしまったのだろうか……
あまりにメールが中途半端な状態だっただけに気になってしまった。
でも朝の苦手な私にとって、この時間帯は戦場でそんなことに構っている暇も余裕もなくて慌ただしく準備をして家を出た。
それからはまた会社という新しい戦場。
今は営業事務が私の仕事。
鳴りっぱなしの電話対応、雑務、伝票書きと慌ただしい毎日を過ごしている。
気づけば入社して10年経ってしまっていた。
入社した頃、“お局様”と呼ばれる人が居て私も随分と泣かされた。
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