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華の感情 溢れる雫の幸先に 心の拠り所知る 咲いた意味の答え有り 進む道の生の罠 何処か、何処か 哀しげ寂しげ ひとひら蝶が地を這った 暁空に呑まれぬ黒い瞳 まだ鳴けぬ、その喉 潤す術も知らず 飛び込び深く潜り戻らぬ 碧海滲む光の昇降 底に沈む星も 上を泳ぐ月も 波に削られ空に還る 暖かい動起、始まる人 冷たい静止、終わる人 暖かい動悸、涙ぐむ人 冷たい静死、微笑む人 まだ止まらぬ溢れる 偶像の手から零れる また始まる また終わる それが零
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