イタズラ仕掛けてみました。

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「……よし、こんなもんか?」 最初から置きっぱなしでも警戒して見ないだろうし、少しテーブルの上を散らかしてこれを隠しておいてと。 ……うむ、これでいいか。ステラは隣の部屋で寝ているし、これを見ることもないだろう。 フェンがどんな顔するのか楽しみだなーっと。ステラが起きないように防音魔法を掛けておくか。 あ、外にも聞こえないようにした方がいいかな。どんなリアクションするか分からないし。フェンに気づかれないうちにササッと張ってしまおう。 ……準備完了。後はソファでくつろいで、フェンの帰りを待つだけだ。 フェンの好みとか知らんから適当に買ってきたけど、大丈夫かねえ。まあリアクションが薄ければ次を見せればいいや。 「帰ったぞ」 ドアが開く音が聞こえたかと思うと、両手に手提げ袋を抱えた人型のフェンが帰ってきた。 今日明日の食材を買いに行ったのだが、確実に食材だけじゃなくてお菓子の材料も買ってるな。いつもより多いし。 さーて、私は寝たふり寝たふりっと。 「む?なんだユリヤ寝ているのか……またテーブルの上をこんなに散らかしおって。いつもきちんと片付けよと言っているのだがな……」 こちらが寝ていると思って、ぶつくさとオカンみたいな愚痴をこぼしている。やばい、笑いこらえるの辛い。頑張れ私の腹筋。 「先に食材をしまわねばならんな……全く」 深いため息をつきながら、フェンは冷蔵庫のようなものに食材をしまっている。 魔力を供給することによって、永続的に氷魔法が発生するため冷蔵庫のように使えている物であり、私が考えた。 似たようなものは売っているらしいけど、いい物は貴族たちが使うくらいにお高くなるので作りました。
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