第1話

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始まりは何だったのか 生きること、2000年と少し 「ねえ、僕たちはいつまで生きるんだろう」 プカリと浮かんだ小さな種 その種が、芽吹き花を咲かせ、兄への質問となった 兄は答えた 「いつまで?いつまでも、だろうなぁ。」 そうかい、僕は呟き目を閉じる 死ぬ、という言葉はいつの時代にもある (生きる人が変わらないから、時代と言うのはおかしいかもしれないが) でも、死が訪れない世界にそんな言葉が必要だろうか? もう1つの種が落ちる それは先程よりも早く、大きく、確実に 花を開き咲き誇る 必要だからあるのではないだろうか どこかに、誰も知らない死があるのではないだろうか よし、僕は死を探す旅に出よう
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