第1話

4/5
前へ
/7ページ
次へ
200年振りの目的 決まったなら直ぐに行こう 何も持たず、家を出る 誰も僕に声をかけず、そもそも誰も僕の行動に目を向けない そんな彼らを、目的のない彼らを思い微笑む あの家で…いや、この世界で僕だけかもしれない 意味のある行動をしているのは ふわふわと思い浮かべたそれに、付いて出てきた優越感 いつでもどこでも、何かしている人はいる けれど何かのために何かしている人を、僕は見たことがない ただ漠然と歩いて、立ち止まって。見つけた知り合いに声をかける 「歩かないか?」 「良いよ」 喋るでもなく、歩幅を合わせるでもなく いつの間にか距離も離れ別れていく。 それでも二人は歩くのをやめない 何をしていてもそう。いつの間にか、気が付いたら、何となく そこに意味なんて無いし、誰も考えてないんだろう こういう考えを持つ僕は少し変わっているのかもしれないなぁ
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加