何も無い町

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町を出てから、走ってみる 靴が土に食い込み、ほんの少しの後を残していく 何故だろう、今の僕は行動の結果1つが面白いと思えてくる 理由は分からない。ボンヤリとした形の無い思想のまま、この思いは揺れている まあ、良いか 走りながら意識して声に出す そんなことより、今はただ走っていたい。 無我夢中とは、こういうのを言うのかも また、ボンヤリ 寄せては返す波のように、夢中になるたびに不定形の思いが浮かぶ 何だろう、これ いつの間にか僕は立ち止まり、木々に挟まれた道の真ん中に座り込む ああ、もう 訳の分からないモヤモヤに思わず頭を抱える。 今はこれからの事だけを考えろ、考えろ、考えろ。 そうして言い聞かせてる内に、モヤモヤは片隅に消えていく いつか分かる時が来るのかな? 不安と期待 僕はもう一度走り出す
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