一章 幸せメリー

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♪~~♪♪~♪ さっきの電話を切ってから、数分後また鳴った。 「もしもし?」 「ハァハァ……私メリーさ…ハァッ!!まだ、遠くにいる!!」 ブチっ。 走って来てんのかなメリーさん。 何だろ…何かツッコミ所満載すぎて、全然怖くないんだけど。 ♪~♪~♪♪ 三回目の着信の時には慣れていた。 「私…メリーさん。も…もう無理…疲れた。」 「いや、瞬間移動とかお化けなら出来んじゃないの?」 「そっか!……ありがと。」 ブチっ。 何で、気づかないんだろ。 と言うか、何で俺は手助けしてんだろ。 ♪~~♪♪ 「私…メリーさん。貴方の家にいるの。」 「ゴメン。まだ家じゃないわ。」 「何で…家に居ないの?何してるの?」 「今から買い物して帰るんだよ。帰るのに二十分くらい掛かるな」 「…じゃあ、待ってる。」 ブチっ。 え?待ってるって俺の家で? 何このメリーさん。 俺普通に電話してただけど、メリーさんってこんなだっけ? とりあえず、早く買い物済ませて家に行くか。
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