一章 幸せメリー

7/9
前へ
/9ページ
次へ
「ん……あぁ…」 光が瞑ってる目に明かりを差し込んできて、あまりの眩しさに目が覚めた。 ゆっくりと重い腰を上げて起き上がる。 「……何だ、夢か」 起きて一番に思った事はそれだった。 それにしても変な夢だったな。 メリーさんとか言う奴との意味が分からない夢。 「幸せメリー…変な奴だったな。」 「変な奴じゃない…私は幸せ運ぶメリー」 「……は!?」 俺の後ろにちょこんと立ってるソイツは言う。 夢……じゃなかったのか。 「私は、貴方に幸せ運ぶ優しいメリーなのだ。」 えっへんと言わんばかりのどや顔をして言う後ろのメリー。 「マジかよ……」
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加