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『あの時のっ!?』
ニッコリ笑いウンウン頷く彼を見て忘れかけていた記憶が蘇る…
本社に応援に行った初日、右も左も分からない迷子になってる私を助けてくれた人だ…
その後、一緒にランチを食べたんだけど彼は10分もしない内に電話で呼び出され仕事に戻ってしまったから 私の印象にあんまり強く残っていなかった…
『あの、その節はありがとうございました…』
「いやいやお礼言われる程の事してないし、困ってる子がいれば助けるのが紳士の勤めですから」
ニッなんてブイサインを送り冗談を言う彼の口に杉浦さんが突然アイスを入れた…
「冷っ! 何するんすか?」
「くだらない事 言ってるからだろ。
それより堀川 今から時間あるか?
あるなら少し手伝って欲しい事がある」
「時間ならタップリありますよ…ほんの3ヶ月くらい」
「は?」
杉浦さんが間の抜けた顔を向けると堀川さんは意味深な表情を浮かべる…
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