キス~3~

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会社に着いた俺達はすぐに美加の部署へ向かった… 案の定、居る筈のない相手に美加は困惑した様に眉を寄せていたが どうせ本人から聞くだろうと詳しい説明はせず、とりあえず すぐに仕事に取り掛かる。 ………。 「な~んだ、そうだったの それで来たんだ~私テッキリ奏がいないから寂しくて来たのかと思った~」 ってそんな訳ないだろ。 パソコンを挟んだ向かえにいる堀川と美加の会話に心の中でツッコミを入れため息を落とす。 「いや~美加先輩に会えて嬉しいな~ こっちの支社も随分と変わりましたよね?」 「そうよね、堀川くんいた時はまだそんなに人も多くなかったものね…」 堀川の後ろに立ちニコニコと笑いながら雑談を交え仕事内容を教えてる美加に呟く… 「なあ美加、 昨日頼んだファイルは何処にある?」 「あ、いっけない。取りに行くの忘れてたっ 今、取ってくるわね」 慌てて立ち上がる美加を制し逆に俺が立ち上がった。 「俺が行ってくる…堀川の説明まだ終わってないだろ?」 「ええ、そうだけど いいの?」 「ファイルの保管場所って地下室だったよな… 行って来るから堀川頼むな。」 美加が頷いたのを見て俺は地下室へ向かった。  
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