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………。
夢を見た、
誰かに優しく頭を撫でられる夢…
優しい香りがして、思わず顔がニヤけたりなんかしちゃって…
『…ひ…さし…』
思わず久志の名前をポツリと呟いた瞬間、頬っぺたに激痛が走る…
『ぃ…いたたたたっ痛いーっ!!』
ビックリして目を開けると有り得ない光景に目を見張った。
『す、杉浦さんっ!!!
なっど、どうしてっ
ここ私の家っ!?え?なんで。
と、とりあえず頬を抓るのやめてくださいーっ!!』
私の叫びを聞いた杉浦さんはすました顔して頬を離し私の横に落ちてるアイマスクを摘んでガン見している…
何これ…なんで杉浦さんが?
あ、まさかこれまだ夢?
そうだ。絶対にそうだ!
そんな事を嘲笑うかの様に杉浦さんは私の目の前にヒラヒラとアイマスクをちらつかせる。
「なんだこれ?」
『ちょ、返してくださいっ!
アイマスクですよ知らないんですか?
眠れない時なんかにこれすると安心して眠れる…
ってなんでそんな事言わなきゃいけないのっ』
もーっなんて頭を抱えてると杉浦さんは真顔で私を見据え「眠れないのか?」なんて言葉を落とす。
『ね、眠れてますっ
今だってグッスリ寝てたんですから!』
って仕事サボったのに威張るトコじゃないか。
あり得ない状況にパニックになり頭がついて来ず次から次にペラペラと意味不明な言葉が飛び出すが止められない。
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