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………。
しばらく千夏とくだらない話しばかりをしていた、夕べ見たドラマの話しや会社の事…もっぱら私が杉浦さんの愚痴ばかりだったけど
千夏はそのどれもに笑っていた。
「あはは… 杉浦さん仕事に厳しそうだもんね~
こっちの課にいる時も美加先輩とあ~じゃない こ~じゃない言いあってたりするよ」
『そうなんだよ~仕事の鬼だよっ鬼。』
「あ、そういえばさ菜緒 スッカリ忘れてたけど何か相談あるって言ってなかったっけ?」
『あ~そうだった。
実は久志の事なの……』
困った様な表情を向けると千夏は何杯目かになるワインを注ぎ少し笑みを零す。
「な~に~? もしかして喧嘩でもした?」
茶化した様に笑顔を向ける千夏に違うと首を振る…
逆の事で悩んでるなんて ちょっと言いづらいかも…
それでも言わなければ今日来た意味がない訳でとりあえず一度手元に視線を落とした後、
ゆっくりと事の経緯を話した…
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