キス~4~

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「誰から?」 不意に下を向いていた千夏がこっちに視線を向けてきた… 「菜緒が敬語で話すなんて職場でぐらいだよね… もしかして杉浦さん?」 『え……あ、うん…』 あはは、なんて少し誤魔化した様に笑うと千夏は更に詰め寄る… 「何用で掛けて来たの? 携帯に掛けてくるなんてよっぽどでしょ?」 『え~っと、その……』 理由が出てこなくて。ましてや私の家の鍵を返したいみたい… なんて言えるはずもなく、とりあえず何か話があるみたい!そう言っておいた。 「話し…?」 『う、うん。 私もよくわからないんだけど多分仕事の話しだと思う… はは、だってそれ以外に杉浦さんが私に話しなんてないと思うし…。ね?』 絶対そうだ。なんてウンウン頷きテーブルに置いてあるチーズに手を伸ばした所で何故か千夏が笑い出す… 「……な~んだ、もうバレちゃうんだ… そうだよね、杉浦さんがあんな場面目撃して黙ってる訳ないか…ははは…」 あんな場面? 千夏の言ってる事がわからなくて、チーズを口に頬張りながら首を傾げた…  
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