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ガチャ…
ドアが開く音が響き、私は机に突っ伏していた頭をあげ入ってきた相手を確認する…
「寝てたのか?」
杉浦さん……
私は慌てて首を振り頭だけ上げてる状態から体全体を杉浦さんへ向けた……
『いえ……少し考え事してただけです……』
小さくそう呟くと彼は自分の席には向かわず入口近くにある私の隣に腰掛けた……
『あの、ありがとうございました。
久志……大丈夫でした?』
「ん? ああ、朝比奈が話すつもりだったら邪魔するつもりもなかったけど、まだ心の準備出来てないんだろ?」
責めるような冷たい言い方じゃなくて優しく心配するような口調と瞳に 私は安心して視線を絡ませ頷く……
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