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ダメだと頭では分かっているのに、それなのに
近付く彼の優しい視線に抗う事も出来ず そっと杉浦さんの肩に手を添えた……
………。
重なる唇から嫌と言う程 杉浦さんの熱が伝わり頭の芯がふわふわと揺れ そこに意識があるのかすらもわからなくなってしまう……
角度を変え重なる度に吐息がまじり深くなる……
杉浦さんの手が頬から滑り落ちそのまま腰に触れグイっと抱きかかえられた、
ビックリする間もなくまた唇は重なり、私の体は椅子からそっとデスクの上へと降ろされた……
『……っ…す、杉浦さ……ん……』
「しー…黙って。」
必死で理性を振り絞り突っぱねた手はいとも簡単に解かれ杉浦さんの首に回された……
ぎゅうと抱きつく度 より一層キスは深くなりもうこのままなんて思った瞬間……
美加先輩の顔が頭に浮かび浮ついた意識を現実へと引き戻す……
私を気遣って杉浦さんと一緒にお昼を食べに来てくれて
しかも私を信じて飲みにも誘ってくれた
それなのに、その人の彼とこんな事して…また同じ事……
千夏の時と同じ事するの……?
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