53人が本棚に入れています
本棚に追加
「騒々しい奴だな…」
杉浦さんが呆れたようにため息を漏らすのを見て私は最後の一口になったかぼちゃを口へ放り込み笑う……
『でも美加先輩っていい人ですよね?
面倒見が良いって言うのか……みんなから慕われてる訳がわかる気がする』
「そうか?」
杉浦さんは照れ隠しなのか首を傾げてるけど、本当に美加先輩って“お姉さん”って感じで、そこらの男の人よりよっぽど頼りになりそうな気がする……
あ、そうだ……
『杉浦さん……この後すぐ戻りますか?』
突然そんな事を言うものだから案の定杉浦さんは疑問符を頭に浮かべてる……
「いや……まだ時間はあるけど どうした?」
『あの、時間あるならあっちのカフェで珈琲でも飲みません?』
私はフロアの隅に設置されてるカフェを指差した……
『あそこの珈琲飲んだ事あります?
本格的な豆使ってて結構美味しいんですよ』
少し首を傾げながら返事を催促すると、目を細めた杉浦さんはすぐに頷く……
良かった……
私も頷いた後、2人で立ち上がりカフェに向かおうとした私の視界に見慣れた相手が映り思わず足を止めてしまう……
最初のコメントを投稿しよう!