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……。
「はい、これが熊田さんの所の詳しい資料よ…菜緒ちゃんに渡しておいて」
「ん、分かった」
部署に戻った美加は手早く資料を掻き集め俺の前に積み上げる…
「あ~…それと、さっき言ったの嘘だから」
「……?」
「菜緒ちゃんの事…彼女ここ最近本当に頑張ってるし、ちゃんと認めてるから。
感情的になって色々言っちゃったけど、仕事に厳しい熊田さんの事だから私情は挟まないだろうって分かってたんだけど、ごめんね奏…
自分の彼女の悪口なんて聞きたく無かったわよね?
あ~大人げない…数分前の自分を蹴飛ばしてやりたいは本当」
自嘲するような笑いを零す美加に大丈夫だと伝えると、お人好し。 なんて言葉が返って来た…
「私…他の仕事が立て込んでるから菜緒ちゃんの方あまりフォローはしてあげられないかもしれないけど、頑張ろうって伝えておいてね?」
「ああ、それなら俺と堀川でやるから心配しなくていい」
そう言葉を落とす俺を一瞥した美加は それなら良かったと笑ってひらひらと手を振る、それを見て俺も席を立ち朝比奈のいる会議室へと向かった…
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