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『あの、美加先輩…』
「あら、菜緒ちゃん! 珍しいわねこんな所に来るなんて…どうかした?
もしかして、奏とケンカ?」
そう小さな声で耳打ちする美加先輩は、ふふっと綺麗な笑いを浮かべる…
『あの実は…美加先輩に折り入ってお願いがあるんですが…』
「……お願い?」
私の言葉に首を傾げ少し驚いたような顔を浮かべたけど、すぐにさっきと同じ様な笑顔を浮かべ立ち上がった後、私に手招きする…
「休憩室行こうか?
ずっと休憩してなくて、丁度喉乾いてた所だったの」
菜緒ちゃん付き合って。 なんて言葉を落とし歩いて行く美加先輩の背中を追うように私も休憩室へと向かった。
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