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ほっこりした気持ちになった私は、少しぬるくなってしまったミルクティーを飲もうと手に取れば突然 美加先輩が、そうだ! と声をあげる…
「スッカリ忘れてたけど
さっき言ってたお願いって何?」
私の顔を伺うように見つめる美加先輩に、あ!なんて当初の目的を思い出す…
『その、お願いって言うのは…
今日だけ誰か1人私に貸して貰えないでしょうか?』
「え? それってエスポワールの手伝いにって事?」
『はい…。
今、イベント会場の準備とかで人手が足りてないのは重々承知なんですが…エスポワールの方もーー』
「いいわよ」
『へ?』
ダメだって言われる前提で頼んだ私の言葉を最後まで聞く事なく美加先輩はあっけらかんとそう言い放つ…
『い、いいんですか?』
「うん、ちょ~どいいのが居るわよ菜緒ちゃん!」
『……は、い?』
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