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「大盛況ね?」
『はい…、こんなに盛り上がるとは思いませんでした』
つい、人は集まるんだろうかと、密かに不安に思っていた事がバレるような発言をしてしまい、 あ!なんて顔に動揺が走る…
『あ、あの変な意味じゃなくてっ』
「あはは、大丈夫よ。 変な意味なんかで取らないから…
実は私も少し不安だったから」
ここ都会と違って人あんまりいないしね…なんて笑う美加先輩に私も微笑んだ。
顔には出さないけど、今回のイベントの責任者の美加先輩は私なんかより、もっとずっとプレッシャーを感じていたんじゃないかな…それを微塵も感じさせない美加先輩はやっぱり大人で、見習いたいと心の底から思った。
「あ、そうだ…今の内に休憩取って来たら?
菜緒ちゃんずっと走り回ってて休んでないでしょ?」
『あ、はい…でも大丈夫です』
イベントももうすぐ終わりですから、なんて言うも心配そうな顔を浮かべてる美加先輩に裏で何か飲むだけでもいいから行っておいで。 と、押し切られ 分かりましたと言うしかない私はそのまま会場を離れた。
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