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「朝比奈?」
『は、はいっ!』
顔を覗かせてる杉浦さんが、半信半疑に呼びかけるのが聞こえ思わず勢いよく返事を返す…
「良かった、暗いからいないのかと思った」
歩いて来た杉浦さんが、横になっている私のベッド脇に座り 寝てたのか? なんて言葉を落とすのを聞いて、思いっきり首を横に振る…
『お、起きてました。 杉浦さんが戻って来るの待ってたんです…』
色んな事を考えていたせいか、いつもより緊張して硬い言い方になってしまったけど、
杉浦さんはそんな私の態度を問い詰めてくる事も無く、そっと引き寄せ優しくおデコにキスを落としてくれた…
微かに触れるキスが、なんだか少し焦れったくて 私の頬に指を滑らせる杉浦さんの手を軽く掴み自分からキスを求めた…
軽く何度も交わすキスはくすぐったくて、やっぱりどこか焦れったい。
菜緒って小さく名前を呼ばれるのを合図に 軽く開けた口から杉浦さんの熱っぽい舌がゆっくり入ってきて私のそれを絡め取る…
『……っ』
杉浦さんから与えられる熱は、私の緊張している心を解きほぐしてくれているようで優しかった…
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