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「奏が悩む気持ちも分からなくないよ…
俺も絵里香を置いて行ったろ? 途中カナリ後悔したから、
仕事に集中出来る反面、やっぱり寂しい気持ちもあって。 電話も、声聞けば無理矢理にでも連れて来たくなるから避けてたし。
まあ絵里香自身が、まだこっちで頑張りたいって言うから考慮してる部分もあるけど。
ん~でも絵里香に主婦は似合わないよな? 本人も想像出来ないって笑ってたし」
「……確かに」
美加のそういう一面を見た事がないから余計に肯定する言葉しか落ちない。
「でも菜緒ちゃんは似合いそうだよな?
エプロン姿とか様になってそうだし」
「……。」
想像しているのか、ニヤつく木村さんを冷めた顔で睨みウーロン茶を飲み干す…
「俺、そろそろ戻りますよ。 彼女部屋で退屈してるといけないんで」
「お、意外に過保護…そんなキャラだったのか、意外だな」
「は?」
何がそんなに嬉しいのか、まだ笑みを零す木村さんは立ち上がり 俺も姫の所に戻るかな。 なんて呟く…
「……。」
美加に姫って。
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