キス~13~

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手を合わせたまま本当に良かったと安堵していれば、突然私の頭にふんわりと誰かの手が乗る… ハッとして目を開け その手を辿れば、優しい瞳を向けてる杉浦さんの視線とぶつかった… しばらく見つめ合った後、私が笑顔を向けると杉浦さんも微笑む… 「オホンッ! 君たち本当に仲良いよね? でも俺と愛美がいる事も忘れないでよ~」 戯けたように笑うお兄さんは愛美ちゃんを抱きかかえ私達に手招きする… 「軽い食べ物 愛美と一緒に作ったんだ、時間があったら2人も一緒に食べてってよ。 俺、料理には自信あるんだから」             ・・ 「確かに、輝彦さんは料理だけは上手いですよね」 「奏一くん、“だけ” は余計だよ」 すかさず杉浦さんにツッコミを入れる輝彦さんとのやり取りが可笑しくてクスクスと笑いを浮かべながらみんなでリビングへと移動した。
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