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愛美ちゃんと一緒に私も手伝って輝彦さんが作ってくれた料理をテーブルへと並べる…
小皿を並べた後進められた杉浦さんの横の席に座った。
「そこ、ママの席だったんだよ」
ニッコリ笑い唐揚げを掴む愛美ちゃんに微笑み返す…
「なんかやっぱり大勢だといいね、いつもは2人で食べてるからさ…
女の子がいると特に変わるな~」
ニヤリと笑う輝彦さんに杉浦さんは さっきと同じような冷めた目で見つめ、人の恋人を変な目でみないでくれます。 なんて呆れている…
「まあ、奏一くんがやきもち妬きだって事はこの際おいておいて。
さ、菜緒ちゃん沢山食べてね」
『あ、はい。 いただきます』
手に取った割り箸を2つに割り、前に置かれていたパスタとチーズが沢山盛られたサラダを慎重に小皿へと移し、頂いた…
『ん、美味しい!』
お兄さんが作った料理は想像以上にどれも美味しかった…
『あの、昔から料理とか出来たんですか?』
「うん…元々 1人暮らしが長かったのもあって料理は昔から出来たんだ。
まあ、今みたいに凝った料理は出来なかったけど、作るのは好きだね。
だから、誰かお嫁に貰ってくれないかな~って待ってるんだけどさ」
うふふ。 と、気持ち悪く笑ったお兄さんはお決まりのように杉浦さんに視線を送るけど、肝心の彼は見なかった事にしたいのか反対側を向いていた…
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