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その後、今年 初になるキスをワザとらしい態度で求めた私に笑いながら応えてくれた杉浦さんは上から私を見下ろし言葉を落とす…
「どうする? このまま寝る?
それとも予定通り初詣に行くか?」
『……。』
どうしようかとしばらく悩む…
外は凍てつく寒さで、窓から見るに雪がまだ残っているようにみえる…
今現在なにも身に纏っていないせいか、寒さがより一層伝わってくるように感じて躊躇する…
だけど、杉浦さんと初詣行きたいな…
いつまでもグダグダと悩んでいると、杉浦さんに軽く頭を小突かれる…
『いた』
「悩んでるなら行こう、行かないで後で後悔するより、行って後悔した方がいいだろ?」
『…うん』
確かになんて頷けば、優しく頭を撫でられた…
こういう前向きな所、好きだな。
ベッドから出て服を着てる杉浦さんに意味深な笑顔を向けていると服を手渡される…
「着替えていくぞ」
はーい。 なんて返事をする私はまるで昔の私で杉浦さんが、そー兄ちゃんに見える…
そのまま手渡された服に袖を通し、これでもかってぐらい服を着込んで 近くの神社に向かった…
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