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『……っ』
堪えてもどうしても漏れそうになる自分の声に、思わず目の前にあった杉浦さんの肩に噛み付いてしまった。
波打つ湯船に自分の思考までもふわふわと揺れ何も考えられなくて、手加減無しに噛み付いたその場所にはクッキリと私の跡が残る…
どうしよう、なんて考えてみるけどすぐにまた押し寄せてきた甘い刺激に思考を奪い去られ謝罪の言葉より先に嬌声が口から滑り落ちた…
『すぎ…ぅ』
途切れ途切れに呼ぶ名前を彼は少し強引に唇を合わせ奪っていく…そのままキスはより一層深くなって重なる体も熱を上げ激しさを増していく
限界を感じた私は もうダメだと伝えたくて涙が滲むその顔を何度も横へ振って声にならない声を上げていた…
しがみ付く私をより強い力で掻き抱いた杉浦さんは苦しそうな声で絞り出すように愛していると伝えてくれた。
その私を見つめる優しい瞳も…
愛を囁きキスをくれる唇も…
体を支える長くて力強い腕も…
全てが好きで、全てが愛おしくて 久しぶりに触れ合った私達は時間も忘れ ただお互いを求め夢中で愛し合った…
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