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キッチンに置いていた料理を2人でソファーの前にあるテーブルへと並べた。
「あれ? 菜緒は食べないのか?」
箸を一膳しか置かない私を不思議に思ったのかそう尋ねてくる彼に頷く…
『ごめんなさい、先に食べちゃいました』
私の言葉を聞いた杉浦さんは、時計に視線を向かわせた後 こんな時間だもんな。 なんて少し申し訳なさそうな顔を向けるから慌てて首を横に振る…
『大丈夫ですよ、杉浦さんの方こそ遅くまで仕事してきて疲れてないですか?』
「ん。 大丈夫、少し引継ぎに手間取ったけど来週一杯あれば充分終わりそうだから。
菜緒が担当してた仕事も石川が引き継いで終わらせてたから問題ないよ」
『そうですか』
千夏が引き継いでくれたんだ…。 きっと仕事が出来る千夏の事だから私がかける時間の半分ぐらいで終わらせたちゃったんじゃないかな…
「そういえば石川 感心してたな。
菜緒の資料、分かりやすくまとまっているって」
『ほ、本当ですか!』
私の表情を読んで そう言ってくれたのかと思ったけど、仕事に厳しい杉浦さんがそうはしないだろうと思い素直に 良かったです。 と少しはにかんだ…
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