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先ず脱衣所に着いて一苦労。
少しまだ痛みの残る足を気にしつつ、杉浦さんに見られないように服を脱ぐ作業がカナリ大変で。
1人だったら地べたに座り込んででも脱ぐんだけれど、今はそういう訳にはいかない。
『ちょっ、あっち向いててください』
体を支えようとしてくれる杉浦さんの腕を押し返す…
「今更 そんなに恥ずかしがる事ないだろ？」
『いえあります、充分恥ずかしいです』
善意でやってくれようとしているのは分かってるんだけど、だけどやっぱり直接見られるのは恥ずかしくて体を押し返した…
「……。」
壁の方に顔を向けてる杉浦さんの背中を見つめながら、急いで服を脱ぎタオルを体に巻きつける…
大丈夫か体を何度もチェックした後 遠慮がちに杉浦さんの背中を突ついた…
『あの、もう大丈夫です』
振り向いた杉浦さんの口角が少しだけ上がっているのを見て、私の反応を見て楽しんでいたに違いない事が伺い知れた。
膨れながらも先にお風呂場へと入り、湯船に張られたお湯にこれでもかってぐらい入浴剤を投入した…
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