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堀川さん達がいるその場所に着いた私は目を丸くした。
それは横にいる杉浦さんも同じで 目を見張っている。
「……木村さん?」
よ。 なんて爽やかな笑顔を向ける彼は美加先輩の彼氏で前に旅行した時に会ったその人。
「何でいるんです?」
海外にいる筈なのにと言葉を紡いだ杉浦さんは最もな質問を投げかけた。
「来たんだよ昨日、それより奏はなんで結婚した事 俺に報告してくれなかったのかな? お祝いぐらいさせて欲しかったのに。
今日絵里香に聞いてビックリしたんだから」
少し寂しそうに言葉を投げる彼の言葉に私はスッカリ木村さんの存在を忘れてしまっていたと変な汗が背中を伝う。
杉浦さんが最も大切にしている人なのに……
焦って横にいる杉浦さんを見上げるけど、彼は呆れた様な顔で何故か美加先輩を見つめていた。
『……?』
「美加、俺あの時 忙しいのか木村さんが捕まらないから結婚の事美加から伝えてくれって頼んだよな?」
え!? なんてみんなの視線が一斉に美加先輩へと移る、勿論私も。
「そ、そうだっけ?」
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